クリック率は初動だけ気にすればよい

クリック率はジャンルにより異なると言われているので、明確な基準がありません。
しかし、初動のクリック率が最も高くなるのは自明の理です。
動画を投稿すると、YouTubeのアルゴリズムはまず「この動画をかなりの確率で見てくれるだろう」という視聴者層に表示するからです。

そこでクリック率と再生時間でその動画の評価が行われ、高評価の場合、インプレッションの増加という形で現れます。「この動画は人気がありそうだから、もしかするとこんな層も見てくれるかもしれない」とリーチする層の間口が広がるんですね。
例えばファミコンのクソゲー動画を例に挙げると、インプレッションが増大すると「ファミコンクソゲーが好きな層」→「ファミコンが好きな層」→「テレビゲームが好きな層」と拡大していくと予想されます。
しかし、テレビゲームが好きな層には最新のゲームにしか興味がない人も一定数いるでしょうから、その方々にファミコンクソゲー動画が表示されてもクリックされることは少ないはずです。つまり、クリック率が低下することになるんですね。

というわけで、クリック率がどんどん下がっていくことは特に気にしなくて良いのです。
初動のクリック率が通常より低ければサムネの修正を検討し、通常より高ければ何が良い効果を産んだのか検討し今後に活かすようにしましょう。

高単価の広告を表示させるには

YouTubeの広告で、標準では非表示になっているものがあります。
それは「アルコール」と「ギャンブル、賭博」のカテゴリです。

あなたのチャンネルが成人向けであれば、それらの広告を表示し、広告単価を底上げしましょう。

まずは、Google AdSenseの「YouTube Host」から「全てのチャンネル」を開き、「デリケートなカテゴリを管理」をクリックします。

「制限付きのカテゴリ」の「アルコール」「ギャンブル、賭博」のステータスが「ブロック済み」になっているので、クリックして「許可済み」に変更すればOKです。

情報商材の「YouTubeで不労所得」「YouTubeで月収6桁」のまやかし

胡散臭い情報商材屋が宣伝する際によく見る見出し「YouTubeで不労所得」「YouTubeで月収6桁」は正しいのでしょうか。

YouTubeで不労所得→△(小銭なら稼げる)

YouTubeで月収6桁→△(一定の更新頻度で良質な動画を投稿し続けられれば可能)

YouTubeで月収6桁の不労所得→×(まず無理)

情報商材屋は、不労所得と月収6桁が同時に成立するかのように、巧みに印象操作してきます。

YouTubeは動画が資産となり、お金を稼ぎだしてくれるのは事実です。
しかし、YouTubeには「インプレッション」という仕組みがあり、新作動画が投稿されないと徐々にインプレッションが下がっていき、ブラウジング機能や関連動画による動画表示回数が落ちていきます。
ちなみに最近の自分の投稿頻度は2、3週間に1本ですが、投稿直前の1日の広告収益は40本程度の動画資産に対してたったの300円程度です。
確かに不労所得ですが、微々たる金額だと思いませんか?

YouTubeで月収6桁稼ぐためには、それなりの更新頻度で良質な動画を公開し続ける必要があります。
自分の実績では、週1投稿で月間約30万再生(新規4本+既存動画の再生数)、約16万円が最高月収となります。
1本の動画の作成に10時間はかかるので、月40時間、本業とは別に労働したことになります。
少なくとも、不労所得と言えるものではないことがおわかりいただけるかと思います。

案件を受けるべきか受けないべきか

7000人規模のチャンネルでも、案件はやってきます。

当方の「ゆっくり」については、東方ガイドラインにて商用利用が禁止(ただしYouTube等の広告収益は可)されているため、これらの案件を受けることは現実的ではありませんでした・・・

もしあなたのチャンネルが顔出ししているor商用利用が問題ないキャラクターを用いているのであれば、受けるかどうかはチャンネルのジャンルにあったものか踏まえて判断しましょう。
ただし、企業案件を嫌う視聴者も一定数いますので注意が必要です。

広告単価が高い月は12月と3月

タイトルのとおりなのですが、広告単価が明らかにあがる月は12月と3月です。なぜなら、世の中の多くの企業が、12月か3月を決算月に設定しているからです。

ではなぜ、決算月の広告単価があがるのか。

会社の想定を上回る売り上げが出た場合、もしくは経費が少なく済んだ場合を考えてみましょう。
単純に考えると会社にとってとても良い状況に思えますが、「売上-経費=利益」が多く出るということは、課税対象額が増えて税金が高額になる、ということです。

多額の税金を払うくらいなら、広告宣伝費をいつも以上に使って利益を圧縮する・・・会社の動きとしては自然な流れなのです。

なお、反動として、翌月に当たる1月と4月は広告単価が低い月と言われています。
企画動画で大きく収益をあげたいのであれば、12月と3月を狙い、逆に1月と4月は控えましょう