大物YouTuberを真似するのは今すぐ止めるべし

あなたはおそらく、ヒカキンなどの著名なYouTuberを見て、YouTuberを志したはずです。
だから、彼らのやってることをなぞれば、自分も人気YouTuberになれると誤解している人が数多くいます。

そこが、既に間違っています。

ヒカキンの動画が再生されるのは、「視聴者がヒカキンのことを好きだから」なのです。ヒカキンのことが好きだから、ヒカキンが何をやっても、動画が再生されるのです。

無名のあなたが同じことをやっても、誰も興味を示しません。
とくに「ゆっくり饅頭」を使っている場合、属人性がないため、その傾向はより顕著です。

ジャンルを特化してチャンネルを構築しましょう。

シリーズものの動画は絶対に避けるべし

視聴者とは一期一会が基本だと考えて下さい。
あなたのチャンネルが登録されない前提で、動画を制作すべきなのです。

よくある間違いは、ゲーム実況で「プレイ時間が長いゲームだから、いくつにも動画を分割する」という手法です。

視聴者目線で考えてみてください。チャンネル未登録者に、オススメ動画としてあなたの制作した「ドラクエ3 パート35」という動画が表示されて、視聴者は視聴すると思いますか?

シリーズものは、継続的に視聴してくれる登録者数が増えてからでないと、悪手です。

あなたは動画制作者の前に視聴者だ

動画の制作を志した瞬間、なぜか視聴者の目線を忘れてしまう動画制作者が数多く存在します。
というか、YouTubeで収益化できていないチャンネルはほぼそうだと思っています。

これはドラクエ制作者である堀井雄二氏のお話なのですが、 ドラクエ8開発時、堀井雄二氏に開発会社が「こんなアイディアはどうでしょう」と大量の案を提示したそうです。
しかし堀井雄二氏は 「僕は作者の前にゲーマーだからね。やれることが多いと、ゲーマーはそれをやらなきゃいけなくなっちゃうから」とほぼ全てのアイディアをボツにしたとのことです。(なお余談ですが、錬金釜のみ採用されたそう)

ぜひ、視聴者目線であなたの動画を見てください。
あなたが視聴者だったら、その動画を最後まで見るか、考えてみてください。
もし視聴者の目線で冷静に見るのが難しいと思うのであれば、第三者に見てもらうことをお勧めします。

必ずしもブルーオーシャンを狙う必要はない

ブルーオーシャンとは「ライバルが少ないジャンルで、多くの視聴者層を確保できそうな市場」のことを指します。

ブルーオーシャン戦略は一見合理的に見えますが、YouTubeに至っては必ずしもそうとは限りません。そもそも「ブルーオーシャンと思ったら、単に需要が全くないジャンルだった」ということも多々あります。

YouTubeには「ブラウジング機能」と「関連動画」という仕組みがあります。「ブラウジング機能」は、同じジャンルの動画を見ている視聴者に対し、YouTubeがTOPページに「この動画もあなたは好きそうだよね」と自動的に表示してくれる機能です。
「関連動画」は、視聴者が見ている動画の隣に、類似したジャンルの動画を表示する機能です。
これらの機能により、他人の作った動画から自分の動画に視聴者が流入することがよくあります。むしろレッドオーシャン(ライバルがたくさんいるジャンル)の方が、自分の動画を見つけてもらえる可能性が高まるとすら考えられます。

ベストの導線としては、関連動画等で他人の動画から自分の動画に流入させる→関連動画や次の動画で自分のチャンネル内の別の動画に循環させることです。
そのためにも、動画の公開本数を増やしましょう。

「好きなことをして生きていく」に対する誤解を解くべし

YouTuberの「好きなことをして生きていく」という言葉、YouTuberを志しているのであれば、目にしたことがありますよね。
好きな時間に好きなことだけしてお金を稼ぐことが出来るという、一見とても素晴らしいビジネスに思えます。

しかし、よく考えてみてください。
あみだくじが好きな人がYouTuberを志し、あみだくじの動画を延々とアップしたとして、誰が見てくれるでしょうか。
動画が再生されるということは、その動画が誰かのニーズにあっている、ということなのです。

「好きなこと」とは、「動画制作者たるあなたの好きなこと」ではなく、「視聴者の好きなこと」であると、まずはご認識ください。

まずは棚卸です。あなたの興味関心があることや保有スキルを書き出してみましょう。そして、YouTubeでそれらを検索してみて、視聴者のニーズに応えられそうなものを選びましょう。