YouTubeアナリティクスで新作動画の再生数が増えた減ったで一喜一憂しているだけの方は、とてももったいない使い方をしています。
通常のビジネスでは、分析ツールはそれなりの金額を出さないと利用できません。
それをYouTubeは無償で提供してくれているわけです。(もちろん自社の利益のためではありますが)
YouTubeアナリティクスで見るべきは以下のとおりです。
●クリック率…動画のテーマやタイトル、サムネがユーザーに刺さったかを表す指標です。
・通常より低ければテーマとタイトル、サムネのどれかに問題があったということです。サムネの作り直し&タイトル変更を行ってもクリック率が改善しなければ、テーマに問題があったということです。今後はそのテーマの動画づくりは避けた方が無難でしょう。
・通常より高ければ、逆にどれかが良かったということです。今後の動画づくりの参考にしましょう。
●視聴維持率…ユーザーがどれだけ動画を見続けてくれたかの指標です。ここで注目すべきは、平均視聴時間はもちろんのこと、グラフの線です。
・谷になっている部分は、その部分を視聴せずに飛ばした視聴者がいることを意味しています。つまり「その部分はつまらなかった」ということです。ただし、「谷」になっていた、ということは「視聴をそこで辞めたのではない」ということに注意が必要です。谷を抜けた後に視聴者が戻ってくれているということは、全体としては面白いと判断した視聴者もいたということですから。谷部分の何がダメだったのかを検討し、今後の動画づくりに活かしましょう。
・山になっている部分は盛り上がった部分と思われがちですが、タイムスタンプが貼られているから、というだけの理由もあります。谷と違ってそこまで気にする必要はありません。
・イントロは動画開始30秒後にどれだけの視聴者が残ったかの指標です。ジャンルにより異なると思われますが、当方の動画だと最高で80%、最低で66%となっています。あなたの動画がこれより極端に低い場合、動画の導入部の作り方を失敗しています。
・理想は、30秒経過後にほぼ水平の直線になっているグラフです。
・全体の視聴維持率は、総時間10分程度の動画であれば初動で60%、20分で50%、30分で40%を目標にすべきです。これを大きく乖離しているのであれば、「動画がつまらないので離脱した人が多い」ということです。10分程度の動画で視聴維持率が20%を切っているのであれば、正直に申し上げると戦略以前の問題です。動画のセンスがないので、YouTubeを諦めた方が良いと思われます。
ちなみにこれらの数値は、動画のインプレッションの増加に伴い必然的に下がっていきます。
初動の数字で判断しましょう、