ジャンルは特化すべき

一番戦略ミスとして多いのは、チャンネルのジャンルが雑多すぎて、登録者数が伸び悩むことです。

視聴者目線で考えてみてください。ゲーム好きな視聴者がゲーム動画を見て面白いと思って登録したのに、新作動画が大食い動画だったら、その視聴者は登録し続けてくれると思いますか?

ちなみに当方のチャンネルは開設当時雑学チャンネルでしたが、動画ごとに内容が全く異なるためか、登録者数は微々たるものでした。

クソゲープレー動画がヒットしたことをきっかけに戦略を練り、雑学動画は全て非公開にしてクソゲー動画を投稿し続けた結果、登録者数を大きく伸ばすことができたのです。

ジャンルは特化しましょう。

視聴者はYouTubeに何を求めているか

表題は、言い換えれば、あなたはYouTubeを何のために見ていますか? ということです。

おそらく、大多数の人は「暇つぶし」と答えることでしょう。
つまり動画制作者は、暇つぶしたる「娯楽」を作ることを心掛けなければなりません。

たまに、学術的になりすぎて難解な専門用語を散りばめたり参考文献を紹介しまくったりする動画がありますが、勉学を目的とした視聴者以外は見続けるのが苦痛になって離脱してしまいます。

見終わった視聴者が「面白かった」「ちょっとためになった」と思えるくらいの娯楽動画を作成するよう心がけましょう。

NGワードや不適切な表現に気をつけるべし

YouTubeは動画内の不適切な表現に対し、インプレッションの極端な減少や動画の削除、動画の収益化不可、チャンネルのBAN等を行います。

当方が「ミシシッピー殺人事件」というファミコンのプレー動画を投稿した際の話なのですが、タイトルに「殺人」という単語が入っているためか、YouTubeに動画をアップロードした際に通常よりも審査に時間がかかったということがありました。

審査はまずAIにより行われるため、誤爆による制裁もよくあるそうです(幸い当方のチャンネルでは一度もそういう事象は発生しておりませんが)。

犯罪行為に関連する表現やアダルトな表現は出来るだけ避けて動画を作成するようにしましょう。

クリック率は初動だけ気にすればよい

クリック率はジャンルにより異なると言われているので、明確な基準がありません。
しかし、初動のクリック率が最も高くなるのは自明の理です。
動画を投稿すると、YouTubeのアルゴリズムはまず「この動画をかなりの確率で見てくれるだろう」という視聴者層に表示するからです。

そこでクリック率と再生時間でその動画の評価が行われ、高評価の場合、インプレッションの増加という形で現れます。「この動画は人気がありそうだから、もしかするとこんな層も見てくれるかもしれない」とリーチする層の間口が広がるんですね。
例えばファミコンのクソゲー動画を例に挙げると、インプレッションが増大すると「ファミコンクソゲーが好きな層」→「ファミコンが好きな層」→「テレビゲームが好きな層」と拡大していくと予想されます。
しかし、テレビゲームが好きな層には最新のゲームにしか興味がない人も一定数いるでしょうから、その方々にファミコンクソゲー動画が表示されてもクリックされることは少ないはずです。つまり、クリック率が低下することになるんですね。

というわけで、クリック率がどんどん下がっていくことは特に気にしなくて良いのです。
初動のクリック率が通常より低ければサムネの修正を検討し、通常より高ければ何が良い効果を産んだのか検討し今後に活かすようにしましょう。

オープニングや本題に関係のない導入は削るべし

これも視聴者目線の話に繋がるのですが・・・

視聴者は無名なあなたを目的に来るわけでなく、偶然表示されたあなたの動画を見に来るのです。
そこでチャンネル名表示のオープニングが10秒間流れたら、大半の視聴者はそこで離脱します。あなたには興味がないから。

また、なかなか本題に入らずに、冒頭でぐだぐだと茶番めいた導入を行っているケースが散見されます。
もしあなたが、大学で初見の講義を受講しに行って、講師がなかなか本題に入らずにずっと寒いことを言っていたらどう思いますか? 講義途中で退室しませんか?
これは特に「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」によくありがちです。しかし大半の視聴者にとって、ゆっくり饅頭は「ゆっくりの霊夢と魔理沙」の意味しかなく、語り部以外の何者でもありません。もしあなたが呼吸や間、ネタが面白いゆっくり饅頭の掛け合いを作り出すことが出来る才能をお持ちであれば、むしろ「ゆっくり茶番劇」1本に絞って動画を作成すべきです(「ゆっくり茶番劇」は大きなジャンルとして確立していますので)。

視聴維持率を向上させるため、視聴者目線で見てつまらないオープニングや冒頭の茶番は、今すぐ削ってください。